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スピード指数の作成 その2 平均勝ちタイム

平均勝ちタイムの作成はスピード指数算出においての心臓部ともいえるものです。スピード指数とは?の項でも述べたとおり、昔は中央競馬タイム表という小冊子があり、たいへん重宝したのですが、それがない今は自分で平均勝ちタイムを作らなくてはいけません。

最終的には開催ごとの平均勝ちタイムを算出するわけですが、その前に通年の平均勝ちタイムを作成したほうが何かと便利です。わたくしがスピード指数を算出するときは開催ごとの1000万クラスの平均勝ちタイムを基準にしておりますが、開催によっては1000万クラスのレースがない距離が存在します。しかし、通年の平均勝ちタイムがあればいろいろな角度から平均勝ちタイムを類推することができます。

例えば1997年〜2002年通年の福島競馬場の平均勝ちタイムを見ると・・・
(括弧内の数字は施行レース数)

条件/距離 1000m 距離間タイム 1700m
未勝利 タイム 1.00.6(51) 47.8 1.48.4(76)
1000万との
タイム差
- - +21
1000万との
指数差
- - +18.9
500万 タイム 59.9 46.9 1.46.8(57)
1000万との
タイム差
- - +7.0
1000万との
指数差
- - +6.3
1000万 タイム - - 1.46.1


福島競馬場に限りませんが、3歳未勝利戦のタイムは古馬との混合レースが行われる夏以降を集計の対象にしています。一口に3歳未勝利戦といっても年明けと秋口では平均勝ちタイムが0.5秒ほど違うこともあります。この時期の3歳馬は成長期にあたり、指数が一定しないのがその理由です。JRAの番組を見てもそのことが分かると思います。

少々脱線しましたが、上記の表では1600万、オープンクラスのタイムはサンプル数が極端に少ないので割愛しております。

さて、1000万クラスの1000mの部分を見ていただきたいのですが、過去6年で一度もレースが行われていません。1000万クラスのタイムを基準として走破タイムと比較するにあたってこれでは不都合が生じます。では、どのようにして1000万クラスの1000mのタイムを類推するのでしょうか。

タイムを類推するには分かりやすいところから一つ一つ潰していくのが常道です。まずは、施行レース数を確認しましょう。各距離とも10レース以上あれば平均勝ちタイムとしてほぼ信用しても大丈夫です。表を見ると未勝利1000mが51レース、同じく1700mが76レース、500万クラス1700mが57レースで、サンプル数としては十分です。

●1000万クラスと500万クラスとの指数差を見る
1700mでの1000万クラスと500万クラスの指数差は6.3です。同じクラス間であれば距離が異なっていても指数差もほぼ同じと見ることができます。よって、この指数差を1000m戦の差に変換すれば、500万クラスとの差を計ることにより、1000万クラス1000mのタイムを類推することができます。

6.3(1000万クラスと500万クラスの指数差) ÷ 1.6(1000m戦の距離指数) ≒ 3.9

小数点をずらしているのでそれを元に戻して四捨五入すると0.4秒となります。この0.4秒というのが1000m戦における1000万クラスと500万クラスの差となります。したがって、1000万クラス1000mの勝ちタイムは下記のように計算することができます。

59.8秒(500万クラスのタイム) - 0.4秒 = 59.4秒・・・(1)

●1000万クラスと未勝利クラスとの指数差を見る
やり方は上記と同じ。1700mでの1000万クラスと未勝利クラスの指数差は18.9。これをクラス間の指数差と考えて。

18.9 ÷ 1.6 ≒ 11.8

元に戻して四捨五入すると1.2秒となります。これは、1000m戦における1000万クラスと未勝利クラスの差となります。

1.00.6秒(未勝利クラスのタイム) - 1.2秒 = 59.4秒・・・(2)

●1000mと1700mの距離間タイムを見る

500万クラスの1000mと1700mの距離間タイムを見ると46.9秒。経験則からいうとこのクラスこの距離では0.4秒ほど1000万クラスのほうが早いので、46.5秒と見ることができます。

1.46.1秒(1000万クラス1700mのタイム) - 46.5秒 = 59.6秒・・・(3)

以上、(1)〜(3)を平均してみると・・・

(59.4秒 + 59.4秒 + 59.6秒) ÷ 3 ≒ 59.5秒

よって、福島競馬場1000万クラス1000m通年の平均勝ちタイムは59.5秒と類推することができるわけです。こんなにうまくいくケースは多くはないのですが、ローカル開催よりも中央4場のほうがレース数が多いので初心者はそちらから始めたほうが分かりやすいと思います。

さて、通常はこのまま終わらせてもよいのですが、先述のとおり3歳未勝利戦の平均勝ちタイムは時期によって異なるので万全を期すため、開催ごとの平均勝ちタイムを作成します。といっても特別なことをするわけではありません。"通年"が"開催ごと"に変わるだけです。ただし、開催ごとに平均勝ちタイムを求めるときはサンプル数が少なくなるので、そのときに通年の平均勝ちタイムを参考にしながら徐々に作成したほうがよいでしょう。

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