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アメリカの競馬は、なぜダートレースが中心となったのでしょうか。それは、母国であるイギリスから入植した人々の生活に大きく関わっています。この時代はいわゆる大開拓時代で、馬が必要不可欠な存在となっていました。幌馬車を曳く馬、牛などの家畜を追うための馬、先住民や強盗団から逃れるための馬、あらゆる場面で馬が必要な時代でした。
多くの人々が速く走ることのできる馬を求めるようになり、競馬はそのための重要な役割を果たすようになるのです。では、なぜ、このこととダートレースが関係するのか?それは、開拓地の土地に関係します。開拓地に向かう馬は芝よりも砂や土の上を走ることがほとんどだったので、ダートレースが盛んに行われるようになったのです。競馬は生活に根付いたものだったことが伺えます。
1665年に、ロングアイランド州のニコルス知事が、よい馬を作るために競馬の開催を命じました。その結果、ロングアイランド州サリスベリー平原のヘンプステード・プレーンに、アメリカ最初の常設競馬場が設立され、それ以降も、競馬は人々の生活に密接に結びついていきました。
競馬場はしばしば教会の側に設けられ、日曜ごとのレクリエーションとしても発達していきました。イギリスの競馬が「Sports of Kings(王侯貴族のスポーツ)」として発展していったのと対照的に、アメリカの競馬は大衆に根差し、レクリエーション、フェスティバルとして発展してきました。「フォスター(StephenCollins Foster)」の「草競馬(Camptown Races)」にも歌われているように、競馬はアメリカ人に不可欠のものになっていったのです。
その結果、アメリカの競馬は、競馬発祥の地であるイギリスの競馬より大規模なものとなり、。アメリカの競馬は当初から、実用性と娯楽性に基づいて発展していきました。開拓民にとって馬匹は家族同様の身近な存在であり、日常的に使役している実用馬を用いての競馬が、自然発生的に日曜日の教会わきや祝祭の場で行われていたようです。
競馬に用いる馬種もサラブレッドにとどまらず、現在でも速歩に用いるトロッター種による繋駕競走や、牧畜に用いるクォーターホースによる競走も盛んで、コースも、芝の生え揃ったヒースで行われるイギリスの競馬場と異なり、耐久性や実用性に優れたダートコースが用いられています。
イギリスの競馬場は、天然の地形を利用し、起伏に富んだ深い芝の広大なコースを有し、それに適した馬匹を選抜する機能を持っています。したがってタフで持久力に富み、なおかつ瞬発力を有する馬匹を選抜する方向性で淘汰が行われます。しかしアメリカの競馬では、アメリカでの実用に適するように、平坦で小回りのダートコースを高速で器用に走れる馬匹が選抜されるコースとなっていったのです。
また、イギリスでは競馬場のコースを自然の地形をそのままに用いるために、しばしば観客の観戦には適さないコースが見受けられます。形状も多種多様で日本やアメリカのようなきちんと1周○○メートルといったものではなく、一筆書きの落書きみたいなコースがたくさんあります。(下記コース図参照)

アスコット競馬場 |

エプソム競馬場 |
アメリカの競馬はレジャーとしての側面を持つことからも、見晴らしの利く小回りコースを用いることで、観客にとっても見やすいコースとなっており、すべてのコースは平坦で左回りという形状で統一されています。また、こうすることにより、個々の馬の能力の比較がしやすいようになっているのです。ちなみに、日本の地方競馬のほとんどはアメリカの競馬をお手本にしています。
アメリカ競馬の特徴として、クレーミングレースなるものが存在します。これは、レースごとに馬の売却価格が示されており、その価格を提示すればそのレースに出走した馬を購入することができるシステムです。買い手側はレース終了後にその馬を購入することができます。このシステムにより、同じクラス間では出走馬のレベルが均一化し馬券の面でも接戦が期待でき、観客が楽しめる仕組みになっています。クレーミングレースは「○○ドル級」といったクラス分けがなされています。つまり10000ドル級で勝ち負けできそうな馬を、勝てそうだからといって3000ドル級のレースに使うと、すかさずクレーム(入札)の対象となり、手放さなくてはならなくなります。レースに出す側も気を使いますよね(^^♪。この、クレーミングレースはアメリカ競馬の大半のレースを占めています。
さて、現代では、競馬の中心は欧州からアメリカに移っているといって過言でないでしょう。世界で活躍する生産馬の多くがケンタッキーを中心に、アメリカで生産されています。第一次世界大戦期に活躍し親しまれた「マンノウォー(Man’o War:USA 1917)は、100 馬身差で圧勝した伝説を持っています。また、セクレタリアート(Secretariat:USA 1970)は、「タイム(TIME)誌」の表紙を飾るような国民的なスターホースでした。この他にもアメリカで生産されたスーパーホースはたくさんいます。
下の写真はケンタッキーダービー(Kentucky Derby)の行われるチャーチルダウンズ( Churchill Downs ) 競馬場。
(http://www.kentuckyderby.com/2003/ よりお借りしました。)

また生産面のみでなく、競走の質においてもアメリカの競馬は世界最高峰にあります。毎年5月にケンタッキー州ルイヴィルのチャーチルダウンズ競馬場(Churchill Downs)で開かれるケンタッキーダービー(Kentucky Derby)や、生産者が種牡馬に対して一定の登録料を納めることで多額の賞金を供出することを可能にしたブリーダーズカップ(Breeder’s
Cup)といったアメリカ競馬のGrade T競走(最も格や賞金の高いレース)は、出走馬の質や賞金レベルでも世界中のサラブレッド、ホースマンの目標となっています。
先のケンタッキーダービー当日や、一日に8つものGTレースを行うブリーダーズカップデーは、アメリカの国民的フェスティバルとなっています。
図表4−1 アメリカの競馬場
(競馬国際協会HP:http://www.jair.jrao.ne.jp/japan/index.html)より)

アメリカの競馬場 |
| 1. アケダクト |
12.コールダー |
| 2. ベルモントパーク |
13.ガルフストリームパーク |
| 3. サラトガ |
14.タンパベイダウンズ |
| 4. フィンガーレイクス |
15.フェアグラウンズ |
| 5. メドウランズ |
16.アーリントン・パーク |
| 6. モンマスパーク |
17.ベイメドウズ |
| 7. ピムリコ |
18.ゴールデンゲートフィールズ |
| 8. ローレルパーク |
19.デルマー |
| 9. デラウェアパーク |
20.ハリウッドパーク |
| 10. チャーチルダウンズ |
21.サンタアニタパーク |
| 11.キーンランド |
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なお、競馬を含め、ドッグレースやハイアライ等のパリミチュエルに基く賭け(Pari-Mutuel Wagering)で行われている賭けの種類のうち、主なものは以下の通りです。
単 勝
(WIN) |
1位(着)を当てると配当を得られるもの。 |
複 勝
(PLACE) |
選んだフォーカスが1着か2着なら的中となるもの。 |
複 勝
(SHOW) |
選んだフォーカスが1着か2着か3着なら的中となるもの。 |
連勝複式
(QUINIELA) |
2つのフォーカスを選び、その2者が1,2着した場合(順番は問わない)に的中となるもの(組合せを的中させる)。 |
連勝単式
(EXACTA) |
2つのフォーカスを選び、その2者が1,2着の順番で決定した場合に的中となるもの(順列を的中させる)。 |
重 勝
(DAILY DOUBLE) |
2 の競技や競走の勝者を両方とも的中させるもの。 |
三 重 勝
(PICK 3) |
指定の3レース、3試合の1位をすべて的中させるもの。 |
六 重 勝
(PICK 6) |
指定の6レース、6試合の1位をすべて的中させるもの。 |
三連単
(TRIFECTA) |
3つのフォーカスを選択し、その順列を的中させるもの。 |
四連単
(SUPERFECTA) |
4つのフォーカスを選択し、それが順列通りで1,2,3,4着した場合に的中となるもの。的中は困難だが、配当は巨大になる。 |
ありゃ、3連複(TRIO)はないんですかね?手元の資料には載っていないので、存在しないかも知れませんね。
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